まずは5万円!ゆるっと農業塾で最初の一歩【準備編】VOL.9 肥料はどれがいい??
肥料売り場に立つと、
袋に書かれた数字や名前の多さに、思わず足が止まりませんか?
どれも良さそうに見えるけど、正直よく分からない
それは、あなただけじゃありません。
このページでは、
“どの肥料がいいか”を決める前に知っておきたい、
失敗しにくい考え方を、お話しします。
目次
肥料はどれがいい??
種類が多すぎて、正直どれを選べばいいか分からない…。
肥料売り場に行くと、種類が多すぎて正直わからなくなります。
これも良さそう、あれも良さそうで、結局どれが正解なのか分からなくて…。
その感覚、すごく普通。むしろ種類が多すぎて困っちゃうよね。
初心者さんほど「いい肥料を選ばなきゃ」って思いがちかも。
でも今日は、
いい肥料を探す前に、どんな肥料があるのか」を一緒に整理していこう。
前回のEC編のおさらい
前回、ECの話をしたよね。
ECは
「今、土の中にどれくらい肥料が効いているか」
を見る目安。
肥料は
多すぎてもダメ、少なすぎてもダメ。
だから大事なのは、
「どれを選ぶか」より
「その肥料の性格を知ること」
まずは、どんな肥料があるかな?
やっぱりホームセンターにあるやつですか?
そうだね。初心者さんが最初に目にするのは、だいたいこの辺かな。
よく見かける肥料たち
• 化成肥料(例:14-14-14)
• 有機肥料
(牛糞・鶏糞・米ぬか・油粕など)
• 堆肥
今日は
化成肥料・有機肥料・堆肥
この3つをざっくり整理しましょう。
化成肥料ってどんな肥料?
まず一番よく見るのが、
「14-14-14」みたいに数字が書いてある化成肥料かな。
見たことあります。
数字が並んでて、分かりやすそう。
そう。化成肥料の特徴はこんな感じ。
化成肥料の特徴
• 成分が一目で分かる
• 固形タイプで扱いやすい
• 量の計算がしやすい
• 効きが早い
• 効果が目に見えやすい
簡単に使いやすそうですね。
そう。
簡単で分かりやすい」のが、化成肥料の一番の強みだね。
有機肥料はどう違う?
じゃあ、牛糞とか油粕はどうなんですか?
有機肥料だね。
化成肥料とは、効き方が環境や季節によって変わる場合もあるよ。
有機肥料の特徴
• 効き方がゆっくり
• じわじわ長く効く
• 土の中の微生物が分解してから効く
ゆっくり効くなら、良さそうな気もします。
そう思うよね。
でも、有機肥料には注意点もあるから気をつけよう。
有機肥料の注意点(初心者は要注意)
有機肥料は、
地温が上がって、微生物が動き出す頃に一緒に効き始めるんだ。
だから
• 入れるタイミング
• 気温
• 土の状態
ここを間違えると、
「効かない」「土の中で二次発酵して根を痛める」「害虫トラブルになる」こともあるんだ。
思ったより難しいですね…。
そう。
「有機=優しいから安心」
と思いすぎないのがポイントだね。
堆肥って肥料なの?
じゃあ堆肥はどうなんですか?
肥料って書いてあることもありますよね。
いいところに気づいたね。
堆肥はね、
「肥料というより、土づくりのお手伝い役」
堆肥の役割
• 土をふかふかにする
• 空気や水の通りを良くする
• 微生物が住みやすい環境をつくる
ただし、
肥料成分はほとんど入っていないことが多いよ。
えっ、じゃあ栄養はあまりない?
そう。
だから
「堆肥を入れた=肥料を入れた」
ではないんだ。
でも、袋の表示は必ず確認しよう。肥料成分が入っている堆肥も多いからね。
堆肥の入れすぎ注意!
もう一つ、かなり大事な注意点があります。
なんですか?
堆肥の入れすぎ。
特に、完熟していない堆肥は要注意です。
なぜ未完熟堆肥が危ないのか
例えばこんな条件が重なると、トラブルが起きやすい。
・夏前や、これから暑くなる時期に入れる
・畑に入れてから、さらに発酵が進む
畑の中で発酵するんですね…。
そう。
・発酵し始めることにより根を傷める
・土が水を弾きすぎて、乾きやすくなる
良かれと思って入れた堆肥が、逆効果になる。
堆肥は「早め」が基本
じゃあ堆肥って、早めに入れたほうがいいんですね。
そう。
堆肥は
『時間をかけて、余裕をもって』
これが基本だね。
堆肥は「入れればいい」わけじゃない
堆肥って、入れれば入れるだけいいと思ってました。
そう感じる人、多いよ。
でもね、
なぜ堆肥を入れるのかを理解しないで使うと、
トラブルの元になりかねない。
堆肥の役割
堆肥の役割は、
・土をフカフカにする
・微生物のエサになる
・肥料を効かせやすい環境を作る
即効性の栄養補給ではない。
肥料とは役割が違うんですね。
そう。
だから量も、タイミングも大事。
堆肥の使い方は慎重に
・未完熟堆肥は特に慎重に
・暑くなる前ギリギリは避ける
・堆肥は
入れすぎない
早めに入れる
目的を理解して使う
堆肥は魔法の材料じゃない。
土づくりを助ける脇役なんだよ。
肥料はどうやって吸収されている?
ここで一つだけ、超ざっくり仕組みを。
化成肥料も有機肥料も、
植物が直接そのまま吸っているわけじゃないんだ。
かなりざっくり言うと、
アンモニア態窒素 → 硝酸態窒素 → 作物が吸収
へぇ…段階があるんですね。
本当はもっと複雑ですが、
今回はこれだけ覚えれば十分です。
結局、どの肥料がいいの?
え、結局どれが一番いいんですか?
正直に言いうね。
これが正解、という肥料はないんだ。
作物によっては
• 窒素が多すぎるとツルばかり伸びる
• リン酸は土に残りやすい
• カリが多いとカルシウムや苦土が効きにくくなる
つまり、
作物に合わせた肥料設計が必要なんだ。
これは
作物ごとの実践編で
フルーツリーフ的・肥料の選び方として詳しく見ていこう。
じゃあ最初はどうすれば…?
最初は
化成肥料でシンプルに管理。
保証成分が目に見えてわかるからね。
そこから、興味があれば
有機肥料や堆肥を少しずつ試して、
効き方の違いを観察する。
それがいいよ。
実は大事な「三要素」以外の話
肥料には
窒素・リン酸・カリ
っていう“基本三要素”があるよね。
はい、まずはそこを見ればいいって聞きました。
もちろん大事。
でも実は、それ“だけ”見てると、
うまく育たないことも多いんだ。
基本三要素以外で、実はかなり重要なもの
例えば、こんな成分。
カルシウム
苦土(マグネシウム)
硫黄
え、そんなに聞かない成分だけど…?
実はこれ、
作物の体を支えたり、
栄養を運んだりする“裏方”なんだよ。
「足りない」だけじゃない、もう一つの落とし穴
しかもね、問題は
単純な過剰・不足だけじゃない。
というと…?
成分同士が拮抗して、
吸えなくなることがある。
カルシウムを入れすぎて苦土が吸えない
カリを効かせすぎて他の養分が止まる
土にあるのに、作物が使えない状態。
入れてるのに効かないって、一番つらいやつ…。
だから「調整」の話になるなるんだ。
作物ごと・季節ごとに
少しずつ肥料は調整していこう。
なんだか難しそう…。
でもね、最初はこれだけ守ればいい。
入れすぎない
時期を外さない
「それだけで、失敗はかなり減るよ。」
追肥の肥料は?
追肥って、同じ肥料でいいんですか?
途中であげる肥料(追肥)って、
最初と同じものでいいんですか?
お、いいとこに気づいたね。
“効き方の違い”を知っておこう
さっき説明した
アンモニア態はゆっくり
硝酸態は早く効く
あ、肥料が作物に吸われる経過の話でしたね。
そうそう。
早く効かせたい追肥なら、
硝酸態の肥料が向いてる。
他にも、
液体肥料を使うのもおすすめだね。
ただし、ここが一番大事
最初に入れる肥料
途中で入れる追肥
これは、
作物によって全然違う。
全部同じじゃダメなんですね…。
うん。だからそこは、
作物ごとの管理編で
ちゃんと詳しく説明していくよ。
フルーツリーフのオリジナルブレンド肥料
だから初心者さんたちが迷わないように、
元肥用・追肥用を分けた
フルーツリーフのオリジナルブレンド肥料を作ったよ。
どのタイミングで、
どれを使えばいいのか。
この肥料の使い方については、
実践編で詳しく説明していくからね。
次回予告
PHとは?pHを上げるにはどうする?
石灰って何?
どれを使えばいい?
入れすぎるとどうなる?
ここも初心者が一番つまずくところなので、
分かりやすくいきましょう。



