畑づくりの話をしていると、

「pH」「石灰」という言葉が出てきた瞬間に、

なんだか一気に難しく感じてしまう人は多いです。

ちゃんと合わせなきゃいけない気がして、

失敗したら取り返しがつかない気がして、

つい手が止まってしまう。

でも実は、

pHも石灰も“完璧”を目指さなくて大丈夫。

少しずつ畑の様子を見ながら、

やりすぎないことを意識するだけで、

失敗はぐっと減らせます。

今回は、

そんな怖がらずに調整するための考え方を、

ゆっくり整理していきましょう。

畑のPHはどうすればいいの??

きのみちゃん

pHが大事なのは分かるんですけど、

正直どこまで気にすればいいのか分からなくて…。

石灰を入れた方がいいって言われても、

どれを選んで、どれくらい入れればいいのか、

正直ちょっと怖いです。

フルーツリーフ

それ、みんな最初は同じ。

この回では、

pHを“完璧に合わせようとして失敗しない考え方”と、

初心者が最低限知っておきたい

石灰(せっかい)の種類と使い分けを整理しよう。

ポイントはひとつ。

石灰は、やりすぎないこと

畑のpHの考え方

きのみちゃん

前回も出てきましたけど、

pHってそんなに神経質にならなくていいんでしたよね?

フルーツリーフ

そう。pHは“完璧に合わせるもの”じゃない。

多少ズレていても、

作物が育つ範囲なら問題ないし、

無理に動かす方がトラブルになりやすい。

だから今回は、

pHが低めだったときに

どう考えて、どう石灰を使うか。

その中でも、

石灰の種類と使い分けに絞って話していこう。

石灰はどれも同じじゃない

きのみちゃん

正直、石灰って

どれを使っても同じだと思ってました。

フルーツリーフ

それが一番多い勘違い。

石灰は、

種類によって

効き方・スピード・強さが全然違う。

ここを知らずに使うと、

“良かれと思って入れたのに失敗”

になりやすいんだ。

初心者が知っておきたい石灰は3種類

フルーツリーフ

まずは、この3つだけ覚えてみよう。

・苦土石灰

・消石灰

・有機石灰

全部覚えようとしなくていい。

性格の違いだけ押さえよう。

苦土石灰(くどせっかい)

きのみちゃん

一番よく聞くのは苦土石灰ですね。

フルーツリーフ

そう。一番使われていて、

一番失敗しにくい。

pHをゆっくり上げながら、

カルシウムとマグネシウムを補給できる。

ただし、

使いすぎると苦土が過剰になるから注意が必要だ。

元肥の前、

植え付けの2~3週間前に

少量使うのが基本だね。

消石灰(しょうせっかい)

きのみちゃん

消石灰はどうなんですか?

フルーツリーフ

これは効きがかなり強い。

pHを一気に上げられる反面、

入れすぎるとすぐアルカリに傾く。

扱いにも注意が必要。

だから初心者は、

無理に使わなくていい。

有機石灰(かき殻石灰)

きのみちゃん

有機石灰は安全って聞きます。

フルーツリーフ

その通り。

有機石灰

良くある原料は貝の殻で作ったものが多いね。

pHの上昇がとてもゆっくり。

カルシウムだけでなく、

色々な微量要素も含まれていて、

土への刺激が少ない。

効果はゆっくりだけど、

最初に使うなら一番おすすめだね。

結局どれを使えばいい?

きのみちゃん

じゃあ結局、どれを選べば…?

フルーツリーフ

初心者向けにまとめると、こう。

・安心重視 → 有機石灰

・基本調整 → 苦土石灰

・急ぎ・上級者向け → 消石灰

最初は、

有機石灰か苦土石灰だけで十分。

石灰の目安量(初心者向け)

きのみちゃん

一番知りたいのは、

やっぱり量です。

フルーツリーフ

正確な量より、

安全な目安を覚えよう。

畑1㎡あたりで、

石灰はおおよそ100~150g、が散布基本量だね。

少なすぎるかな?

くらいがちょうどいい。

pHが高すぎる場合は?

きのみちゃん

pHが高すぎたらどうするんですか?

フルーツリーフ

まずね、

石灰を入れすぎない限り、

極端に高くなることはほとんどない。

pHを上げるのは簡単。

でも下げるのは年単位になることがある。

だから、

低いからといって

石灰を一気に入れるのはNG。

下げる方法は色々あるけど、

土や作物ごとに違うから、

ここは基本的に個別相談の話だね。

最後に

pHって、

もっと難しいものだと思われがちだけど、

実はそうでもない。

正解を一発で当てにいかなくていいし、

完璧に合わせる必要もない。

大事なのは、

やりすぎないで、様子を見ること。

それが一番失敗しにくい。