「何を作るか」は、

畑で決めるものじゃない。

まず見るべきは、

どこで、誰に、どうやって売るのか。

日常野菜・果物を求める人もいれば、

その土地ならではの味を探している人もいる。

大切なのは、

売れる理由を知り、

無理のない量と価格を見極め、

そして何より

楽しんで作れているかどうか。

焦りやお金目的が前に出ると、

不思議と野菜にも伝わってしまう。

逆に、ワクワクしながら作った野菜は、

自然と人の手が伸びる。

この章では、

「売れる作物の考え方」と

「自分らしい選び方」を、

ゆるっと、でも本質的に掘り下げていくよ。

何を作るかは、畑で決めるものじゃない

ぴーちゃん

よしっ!

じゃあ次はいよいよ、作る野菜を決めるぞ!

フルーツリーフ

ちょっと待った!

ぴーちゃん

え?

まだ決めちゃダメなの?

フルーツリーフ

うん。

今回のテーマはね、

「売れるところで、売れるものを作る」。

ぴーちゃん

…なんか当たり前に聞こえるけど?

フルーツリーフ

そう。

でもこれ、実はめちゃくちゃ奥が深い。

覚えてる?

「どこで・何が売れるか」

分からないまま、作物を決めようとしてたよね。

ぴーちゃん

あ…確かに。

フルーツリーフ

だから順番が逆なんだ。

まず考えるのは

「どこで売るか」。

ぴーちゃん

最初は…近くの産直かな?

フルーツリーフ

そう、それでいい。

じゃあ次の質問。

先輩農家

その産直で、

何が売れていると思う?

ぴーちゃん

うーん…

正直、ちゃんと見たことなかったかも。

フルーツリーフ

じゃあリサーチだね。

売れる場所のリサーチ

フルーツリーフ

実際に行って、よく見てみよう。

・人が来る頻度はどのくらい?

・年齢層は?

・立地は?

・なぜ、みんなそこに来て買い物をしている?

ぴーちゃん

今日の献立を考えに来る人もいそうだし、

珍しい野菜を探してる人もいそう。

フルーツリーフ

そう。

産直には、本当にいろんな人が来る。

ここで一つ、

気をつけてほしいことがあるんだ。

選ぶ野菜は?

フルーツリーフ

珍しすぎる野菜や

オリジナルを出しすぎた野菜は、

最初は買われにくいことが多い。

ぴーちゃん

えっ、オリジナルって

良いことじゃないの?

フルーツリーフ

もちろん、

それがいずれ「味」になって、

生産者の強みになることもある。

でもね、

最初はなかなか売れないことが多い。

珍しい野菜は魅力的だけど、「どうやって食べるの?」と迷って結局買わない人も結構いるんだ。

だから、初めて出す野菜には簡単な食べ方や調理のヒントを添えると、グッと買われやすくなる。

それともう一つ。

「自分が作った=いいものだから売れる」

この考えが強すぎると、売れにくい。

ぴーちゃん

…耳が痛い。いいものだと誰でも買ってくれると思ってた。

フルーツリーフ

実際に買う人はね、

「特別にすごいもの」よりも、

・ちょっと面白そう

・産直ならではの安さ

・なんか気になる

・つい買っちゃおう

こんな感覚で買う人も多いんだ。

ぴーちゃん

なるほど…

じゃあ一番売れる野菜って何?

売れやすい野菜の例

フルーツリーフ

それはね、一番売れるとは言い切れないけど産直で売れやすい作物は

・スーパーにもある日常野菜

・その土地ならではの作物

・ここでしか買えない?と思わせるもの。

・旬の野菜

ぴーちゃん

えっ、意外。日常野菜も売れる?

フルーツリーフ

でも注意が必要。

日常野菜は

他の生産者とかぶりやすい。

ぴーちゃん

ってことは…価格競争?

フルーツリーフ

そう。

早く売りたくて安くしすぎると起きる事がある。

ぴーちゃん

安すぎて…怖い?

価格は「理由」と「納得」が大事

アイコン名を入力

そう。

「なんでこんなに安いの?」

って、理由を探される。

スーパーの夕方割引も、

「早く売りたい理由」があるから

安くするよね。

ぴーちゃん

確かに。

フルーツリーフ

だから、

むやみに安くする必要はない。

その場所に合った

・量

・値段

これを感覚で掴むことが大事なんだ。

ぴーちゃん

じゃあ高くすればいい?

フルーツリーフ

それも違う。

高すぎても買われにくい。

有名人や、

すでにブランド力がある人なら別だけど、

最初からファンがいる人はいないからね。

ぴーちゃん

じゃあ…どうすれば?

フルーツリーフ

「なぜこの値段なのか」

それを

言葉と体験で伝えられたとき、

ものすごく刺さる。

例えば、

・こんな栽培方法をしています

・こんな美味しい食べ方があります

・こんな体験ができます

価格に

納得してもらえる理由を作るんだ。

ぴーちゃん

なるほど…

理由がある事によって全然違うんだね。

フルーツリーフ

そう。

だから

「この作物を、この値段で売れば売れます」

なんて一概には言えない。

ぴーちゃん

感動を与えることか…

今まで、自分が売ることばかり考えてたな。

フルーツリーフ

気づいたね

「月5万円」が目標でも、

これは立派なビジネス。

誰かに共感してもらうって、

実はものすごく奥が深い。

ぴーちゃん

産直って、名前も出るもんね。

フルーツリーフ

そう。

だからファンができると、

リピートしてくれる人が増える。

ここまで考えてみてどう?

何を作るか、決まりそうかな?

ぴーちゃん

…決まりそうです。

フルーツリーフ

お、いいね。

どんな感じ?

ぴーちゃん

ここの産直、

この土地ならではの野菜が

結構人気あるって、

店長さんが教えてくれました。

それに、旬の野菜コーナーに人が結構集まっていました。

フルーツリーフ

いいリサーチだね。

それは大きなヒントだ。

ぴーちゃん

だから、

日常野菜と併用して、

その土地ならではの野菜にも

挑戦してみようかなって思ってます。

フルーツリーフ

いいね。

王道と個性、両方ある。

ぴーちゃん

でも…

他にもやりたい野菜があって…

あれも、これも…。

フルーツリーフ

ははは、

それも農家あるあるだね。

じゃあ一つだけ覚えておこう。

まずは、自分の手の届く範囲に集中する。

ぴーちゃん

やっぱり、絞った方がいいんですね。

フルーツリーフ

基本はね。

でも

少しだけなら、やってもいいと思うよ。

ぴーちゃん

えっ、いいんですか?

フルーツリーフ

いいよ。

色々作ると、ワクワクするからね。

そのワクワクは一番大事さ。

それに、

一気にいろんなことを経験すると、

知識も一気に増える。

もちろんやりすぎには注意だよ。

ぴーちゃん

確かに…。

何より大事なのは「楽しむこと」

フルーツリーフ

何より大事なのは、

楽しんでいるかどうか。

ぴーちゃん

楽しむ…?

フルーツリーフ

楽しんでる人が作った野菜は、

ちゃんと購入者にも伝わる。

ぴーちゃん

あ、分かる気がします。

確かに、

時間に追われてたり、押し売りとか

お金目的が前に出てる感じの人からは、

なんとなく買いたくならないかも。

フルーツリーフ

そうなんだよ。

人は無意識に、

作ってる人の空気を感じ取ってる。

時間に追われてると、

楽しさが消える。

お金目的が前に出ると、

ワクワクも消える。

でもね、

この「ワクワクを届けたい」って感覚は、

絶対に忘れちゃいけない。

大きく広げすぎて焦りや欲が強くなると、

ついズルをしたくなる人も出てくる。

そして志や目的を忘れていく…

でも農業は、

誰かの口に入るものを作っている仕事だ。

自分だけの都合じゃ、済まされない。

ぴーちゃん

…確かに。

フルーツリーフ

だからこそ、

誰かに喜んでもらいたいっていう

最初の気持ちを、

心の奥に置いておくんだ。

なぜ農業を始めたいと思ったか。

ぴーちゃん

誰かに、喜んでもらい。

フルーツリーフ

そう。

その気持ちがある人の野菜は、

ちゃんと伝わる。

楽しんでる人は、

自信を持って言えるんだ。

「どうぞ!

 私の野菜、こんなに美味しいですよ!」

そう言える人の野菜には、

感動と体験が詰まっている。

そして

味は嘘をつかない。

ぴーちゃん

…深いなぁ。

フルーツリーフ

その積み重ねが、

信頼になって、

実績になって、

ファンになる。

そして最後に、もう一つ。

「売れそう」だけじゃなく、

その作物が、その畑で作れそうか。

ここも必ず見ていこう。

ぴーちゃん

確かに…

向き不向き、ありますもんね。

フルーツリーフ

そう。

だから次は、ここを見ていこう。

次章予告VOL.7その作物、本当にこの畑で作れる?

作りたいのが決まりそう。

売れる。

ワクワクする。

でも

その畑に合っている作物か?

次は、

「作れる畑かどうか」を

現実的に見ていこう。