まずは5万円!ゆるっと農業塾で最初の一歩【準備編】VOL.3何から始めればいい?
農業を始めるとき、最初に作物を決める必要はありません。
まず考えるべきは「場所」と「生活との両立」です。
畑がなくても、人とつながったり、農家の手伝いを通して学ぶことはできます。
この章では、初心者が安心して農業をスタートできるように、
作物を選ぶ前に押さえておきたい環境や制度、人との関わり方について解説します。
にんちゃん(農業初心者)とフルーツリーフ(実践者)の対話を通して、ひとつひとつ丁寧に解きほぐしていきます。
目次
■ 最初は「作物」から考えたくなる
ねぇ、農業を始めるときって、
まず何を作るか決めたほうがいいんじゃないの?
それ、みんな最初はそう考えるよね。
でも実は…最初から作物を決めなくても大丈夫なんだ。
え、どういうこと?
作物はね、場所と環境に引っ張られる。
向いてない土地で作物を選ぶと、最初からハードモードになっちゃう。
栽培作物は、売れるところで売れるものを作る。単純に聞こえるけど、実は奥が深いんだ。
なるほど…。生活や環境を考えずに作物だけ決めると失敗するってことか。
そう。だからまず考えるのは、
• どこでやるか(家からの距離、通いやすさ)
• 環境はどうか(日当たり、水、土の質、排水の良さ、周りの人)
• 生活と両立できるか
この順番。場所と生活が決まってから作物を選ぶと、失敗が減るんだ。
■ 農地がない人は、まず人とつながる
でもさ…そもそも畑がないんだけど。
自分一人で自由にやろうと思ってたんだけど、やっぱり畑がなきゃ何もできないよね?
実はそれ、一番多いスタート地点なんだ。
ほとんどの人は最初から畑を持ってないし、農業は一人で自由にやれると思いがちだけど、実際は違うんだよ。
え、違うの?どういうこと?
農業をやるときは、販売する相手や地域の人、出荷を手伝ってくれる担当者とのやり取りなど、意外と多くの人と関わらないといけない。
だから、最初に畑を持つことよりも、人とつながることが先なんだ。
できることは意外とある。
• 知り合いの畑を一部使わせてもらう
• 空いてる畑を短期間だけ借りる
• 農家さんの手伝いをしながら一角を使う
そんなゆるい感じでもいいの?
いい。むしろ、その方が学べることも多い。
畑を持つのは、続けられそうか、生活と両立できるかが見えてからで十分。
先に畑を持つと、「逃げ場がなくなる」「管理ができなくなる」「周りの人間関係で悩む」リスクがあるからね。
■ 農地そのものを使うには、許可がいる
場所選びでは、土地の自然条件や生活との相性だけじゃなく、
農地として使うためのルールや手続きも知っておく必要がある。
ポイントは3つ。
- ✔ 農地を権利移転・貸借する時は農業委員会の許可が必要(農業目的でも申請がいる)
- ✔ 申請には、耕作する意思や計画を示す書類が必要(自分が農作業に従事する日数や計画も説明)
- ✔ 申請~許可まで約4週間かかることもある(地域によって流れが違うので早めの相談が安心)
なるほど…
畑は誰でもできるのかと思ってた。
思いつきで飛び込むと、申請が通るまで畑に入れないこともあるんだね。
そう。手続きも含めて、場所選びの一部だと思っておくと安心。
■ 「農地中間管理事業」を活用する
農地を貸し出す制度もある。
「農地中間管理事業」といって、所有者と借りたい人をつないでくれるんだ。
それって便利そうだね。
簡単に言うと、
• 市や地域の計画に基づいて
• 農地のまとまりを作り
• 担い手となる農業者に貸す
個別に探すより、まとまった農地を借りやすくなることが多い。
■ 最初にやるべきことは「人とつながること」
農地がなくても、できることはある。
• 地域に顔を出す
• 農家さんの話を聞く
• 手伝いに行く
• 農業委員会やJAに相談する
なるほど、畑探しより人探しが先なんだ。
そう。畑は、人についてくることが多いからね。
条件が多少悪くても、信頼関係がある畑の方が圧倒的にやりやすい。
■ まとめ
- 農業は「作物から始める」必要はない
- まずは場所・環境・生活スタイルを押さえる
- 作物は、環境と販売の両方から現実的に選ぶ
- 農地がなくても、手伝い・借りる・中間管理制度を活用して始められる
- 最初にやるべきことは人とのつながり
- 信頼関係がある場所で始めることが、継続の近道



